秋の夜長のつれづれに。逢えないあの方を想ってさらさらと綴った恋文が…翌朝読み返すと、とんでもなくこっ恥ずかしいメロメロ文章、メガンテ炸裂ものだったってことはありませんか? 気候がよくて過ごしやすいとはいえ、夜更かしには違いなく。判断力やら何やかや、ついつい箍が外れまくってることも有り得りますので、皆様、どうか御用心を。(なんつってvv)
静かで涼しく、居心地のいい秋の夜長は。裸足でいると爪先が冷たくなるくらいまで深まると、それに比例して、お洋服越し、ぴとりとくっついてても暑苦しくなくなるからね。相変わらずの傍若無人さで、大きなお兄さんの胡座をかいたお膝によじ登ったり、広くて深い懐ろにもぐり込んだりして、仔猫みたいにじゃれつくには とっても勝手のいい季節。だ・か・ら、こちらさんのヨーイチ坊やもご機嫌のタネが尽きない模様。偉そうにも口が立ち、年の差を忘れての対等な口喧嘩が絶えないかと思えば、もっと構え〜〜〜っとばかり、お兄さんの注意がよそを向くのを徹底的に妨害して、にゃごにゃごvvとじゃれつく姿も愛らしい坊や………なもんだから、ついつい過ごしすぎることもあり。気がつくと“今夜はお泊まりしてきなさいねvv”なんて、伯母さんからニコニコと言われてしまう頃合いまで、葉柱さん家にお邪魔してちゃったりもすることがある。
「あ、えっと…。」
さすがにね、そこまでのご迷惑をかけるのはちょっと…と思うのか。それとも、お母さんがお家で独りぼっちで過ごすことになるのが可哀想だと思うのか。今からでもお家に帰ると愚図り出すこともあったのだけれども。
「そっか、帰るのか。」
じゃあ送ってってやるよとバイクを出そうとしてくれる、ぶっきらぼうなお兄さんに他意はないんだろうけれど、
「…そんな追い返したいんかよ。」
何にでも突っ掛かりたいお年頃の坊やに、
「誰もそんなことは言ってねぇだろうが。」
こちらもつられたように ついつい声が低くなる総長さん。むっかりし合う“発火温度”が小学生と一緒というのはいかがなものか。聞き流すなりして適当にあしらえばいいのに、しょうがない奴だねぇと。お兄さんのお兄さんが苦笑をしつつ、
「そういえば。夜中に寝られんと、そのままバイクでツーリングに行ってしまいかねんかったわなぁ。」
弟がそういう“夜遊び”もしないではないことを仄めかすもんだから。途端に、
「俺、お泊まりするっ。」
反発し合っていた筈が、がっしと勢いよく懐ろにしがみついて来て、
――― 俺が傍で見張ってて、そんなこと絶対させねぇもん
そんな可愛らしい決意を坊やに抱かせてやる、結構“知能犯”ぽい仲裁を繰り出して下さるお兄様。そんなお心遣いへ、
「………あのな。」
ありがとうと頭を下げるべきなのかどうなのか、複雑そうなお顔になってしまった総長さんで。これだけは間違いなく言えるのが…時々やらかす“行き過ぎなやんちゃ”に見て見ぬ振りをして下さる都議のお父様も引っくるめ、家族の皆様から満遍なく構われている末っ子様ではあるらしい。
◇
何しろ親も子も大人ばかりのお家だから。皆さん、それぞれに遅くまで起きていらっしゃる模様ではあれど。お部屋の数も多くて、立食パーティーが開けるほどのホールもある、それはそれはしっかりとした作りのお屋敷だからか。長らく起きていなさる方がいらしても、よほどの馬鹿騒ぎでもしない限り、その気配、個々のお部屋にまでは届かない。それに加えて…宵っ張りな坊やだとはいえ、そこはやっぱり限度というものがある。お家ではお母さんとだけ一緒、なので。やわらかいオーラに包まれて、それはいい子で静かに過ごすのだけれども。こちら様では大きく勝手が違い、大好きなお兄さんに体当たりレベルでじゃれたりはしゃいだりし続けられることから…くたくたになってしまうのも早くって。日が変わらぬうちから瞼が重くなり、大好きな匂いにくるまれたまま、暖かいお膝の上でこっくりこっくり…というのもザラであり。隙なく構えてる目許が塞がるだけでこうも違うかと、かわいい寝顔に苦笑をしつつ、お兄さんの大きな手で手際よく着替えさせられて。大きなベッドで一緒に“おやすみなさい”となるのが常なのだけれど。
…………………………でも、あのね?
ふっと。何だかよく分からないままに、意識がどこかから浮かんでくる。
“………。”
暖かいの。いい匂いもするの。気持ちいいなぁvv あれ? ここは何かが堅い。カツンと堅いんじゃなくって、お布団が壁に当たってるのかなっていうみたいな、感触は やあらかい頑丈さで。むにむにって頬っぺで押したら、しばらくして“う〜ん”って向こうへ引いたり、そうかと思えば“もそもそ”って動いてもっとしっかりくるみ込んでくれたりするから。毛布の陰でよく見えないけど、すぐ間近から聞こえた唸る声で、ああ何だ、ルイじゃんかって気がつくの。そっか、お泊まりしたんだっけ。いつの間に寝たのかな。NFLのビデオ観てたんだのにな、また最後まで観らんなかったな…と、ちょこっとずつ頭の目が覚めて来て。それと同時に、あのね…。
“…………………………あ☆”
ふるる…って。お腹の下辺りに何か感じる。あ、そっか、それで目が覚めたんだってやっと判って。毛布の中から身を起こして、さて。
“……………。”
薄く開いた瞼の隙間から、なんとなく見回したお部屋は…随分と広い。カーテンは引かれてあるのだけれど、お庭の常夜灯の光かそれとも月光か。窓の形を四角に透かして青く、部屋の中をも塗りつぶし。テーブルやソファーやアームチェア。ルームライトにサイドボードといった、すっかり見慣れた調度の数々が青く染まって………何だかね。深夜の港の埠頭のそこここ、無言で係留されている船やボートの群れみたいに見えたりするの。
“……………。”
自分のお家だったなら、ベッドから降りて3歩でドアだし、おトイレまでだって10歩とないのにね。ここのお家はとってもとっても広いから。このお部屋だけででも駆け回って遊べるくらいに広いから。だからね、あのね。
“………うっと。”
困ったようなお顔ですぐ傍らを見下ろした坊やだ。くちゃくちゃになってお膝にかかってる、随分と大判の毛布を坊やと共有していたお兄さん。その毛布をちょいと退ければ、寝乱れてセットの形がちょいと崩れた髪の下、見慣れた精悍なお顔が現れる。体ごと横を向いていて、自分の腕を両方とも体から離すようにして投げ出した格好になっている。上になってる方の腕は、起き上がった時に坊やのお膝までずり落ちたからね、それでくるむように坊やを抱え込んでくれてたんだなと判るし。もう片方の腕は、坊やの頭の下に敷いてくれてたの。懐ろ猫が起き上がったことにも気がつかないで、穏やかな寝息を刻み続けてるお兄さんであり。よく眠っているなぁと思えば、ちょっとだけ躊躇もしたけれど、
“………っ☆”
ああ、ダメだ。だってドアが遠いんだもん。小さな手を両方とも、がっつりと大きな肩に乗せ、ゆさゆさと揺さぶってみる。日頃はびくともしないのに、寝てるとこんなに力が入らないのかな。坊やがちょっと押しただけで、ゆらゆら体ごと揺れ始めて。起きて起きてと何度か揺すると、
「………んん〜。」
お顔の表情が少し動いて、何だか間の抜けた声が出た。それへとこっちも、覚束無い声で応じる。
――― ん〜っ。
んん?
ん〜ん〜ん〜っ。
何だかなぁというやりとりですが。(笑) いつもより温かい寝床の中だったせいか、深く深く眠っていたらしいのに、不意に横合いから容赦なく揺さぶられ。何が何やら…と咄嗟には状況が判らないでいた葉柱だったが、目の前に小さなお膝を見、ん〜ん〜と急かす小さな声に気がついて。ゆさゆさを繰り返すばかりの仕草に、やがて“…ああ”と合点が行って。
――― しっこか?
昼間の明るい内にこういう聞き方をしたならば、露骨なことへか幼児扱いの言い回しへか、ルイってば“でりかしー”ないぞっとばかり、細い眉を一丁前に逆立てて絶対に食らいついて来る子である筈なのだが。寝ぼけ半分なのと切羽詰まっているのとで、今はそれどころではないらしく。素直にこっくり頷いて、早く早くと小さな手で掴んだスェットごと、今度はこっちの胸倉をなおも揺する様が可愛くて。
「………。」
ついつい、しばらく見とれていたらば、
「…るい〜〜〜っ。」
判った判ったと苦笑をし、むっくり身を起こしてベッドから立ち上がる。寝乱れた毛布の中に半分埋まった小さな体を、長い両腕(かいな)の中へ皇子様のように掬い上げ、大股の大急ぎでパタパタと、避難訓練みたいに忙しなく、お部屋を後にした二人であった。
葉柱さんチの広さは相当なものであり、しかもしかも正式な“お持て成し”という形でお客様を大勢迎える機会も多々あるがため。お客様用の控室やご不浄は棟ごとの各階にあるし、母屋の主棟のは特に広々としていて。壁の上半分に大きな鏡が嵌まった小じゃれた洗面台も広ければ、ガラスブロックで仕切られた奥向きには、個室が2つも設置されてあるというから、まるでちょっとした公共施設のよう。明かりを灯してもらってから、大ドアの前にて“ほれ”と降ろされ、突っかけタイプの洗い場下駄に履き代えた坊や。急いでいるのにくるりと振り返り、
「此処にいろよな。」
絶対にどっこも行くなよと、いなくなったらどっちが困るんだかというような命令口調なのは、恐らくいつもの態度の延長から。小さいながらも仁王立ちしているのへ“はいはい”と苦笑をし、とっとと済ませなとこっちからも急かすと、慌ただしくもからからと、突っかけを鳴らして奥の小さいドアへと向かってく。昼日中は一丁前にも大人ぶって、何かと偉そうにしているくせに、
“可愛いもんだよな〜。”
こういうところもあるのが憎めないんだよなと、寝ぼけ半分にほのぼの思っていた葉柱だったが、
“………ん。”
おややと気がつき、自分も突っかけに履き代える。よほどのこと、こんな時間帯に独りでいるのがイヤなのか、随分と素早く開いたドアに苦笑し、洗面台に飛びついたのへ手を貸してやると、
「ちっと待ってな。」
そのまま一刻も早く帰ろうと。借り物競走の途中のような勢いで、お廊下へと出て行きかける坊やへ声をかけ、自分も催したからと逆戻りしたお兄さんだったのへ、
「ルイ?」
坊やがギョッとしてついて来る。閉めかけたドアをぐいっと強引に開くものだから、
「あ、こら。開けんじゃねぇって。」
「やだっ!」
両の足をむんと踏ん張り、再びの仁王立ちになって。いかにも偉そうなご意見の表明だったが、
「…あのな。」
こんな間近にいられては出るものも出んぞと、お兄さんが一気に困り顔になって………こんな夜更けに一体 何をやっとるんだ、あんたたち。(笑) あ〜う〜と困って唸って、
「………判ったから、ほれ。」
自分の着ているスエットの上、トレーナーの裾辺りに坊やの小さな手を伸ばさせて、そこを持ってなということか。
「ちょっとの間だから、あっち向いてな。」
………こういうことへの感覚って、男性はどうんでしょうかね? だって、個室じゃない開けたところで、しかも並んで用を足すじゃないですか。お尻見せる訳じゃないなら、そういう姿を見られても平気だってことですかね。あと、アメリカの公共の場所のトイレは、座った足元がまんま見えるような、丈の短いドアになってるそうで。そこに誰かが身を潜めていられないようにという、犯罪防止ってのもあるんだそうですが…落ち着かなくないですかね? そんなのって。
「…よし。」
…とか何とか、余談で場を濁している間にも、御用は済んだらしいお兄さん。衣紋を直し、手を洗い、さてと。くっつき虫になっていた坊やを抱え直して、ご不浄を後にする。
「大騒ぎんなっちまったな。」
「だってサァ…。」
「言っとくが、ウチに何か出たって話は聞かねぇぞ?」
「ルイが知らないだけかも知んないじゃんか。」
「信心深けりゃ見えねぇんだよ。」
「“しんじんぶか…”?」
「仏さんの教えとか、正しいことってのの説教をちゃんと理解して守ってりゃあ、
怪しいものは寄って来ないって意味だ。」
「…そんなの嘘だもんね。」
「何でだよ。」
「だってさ。ルイって不良じゃんか。説教を守ってないから“不良”なんだろ?」
「おいおい。」
「それに、その“教え”とかいうのをお坊さんは勉強するんだろ?
そいでもって、偉いお坊さんほど、
何か憑いてるのを成仏させてやったりもするじゃんか。」
「? まあ、そうかもな?」
「説教する人なんだから一番信心深くなきゃいけないのに、
怪しいものも寄って来るんじゃんかっ。」
「…あのな。」
言ってることが一部 無茶苦茶だと、気がついているやら いないやら。よほどのこと、妖かしの影が怖いらしい坊やなんだなとの認識も新たにし、こういう話をしている時にこそ“影が差す”って言って寄って来やすいんだがなと、思いはしたが言うのは辞めといてやった葉柱であった。
◇
さてとて。時計は見てないけれど、こんな深夜未明に小さい子が起きてて騒ぐのは宜しくなかろうと。お部屋に戻るとそそくさと、坊やを降ろしたベッドの上の、毛布を直し、枕を直して、さあ もっかいネンネだと。懐ろに掻い込んでそのまま横になろうとしたところが。
「……………。」
何でだかこっちに身を任せずに。座ったまんまでいようとし…真ん丸ながらも切れ長の、印象的な金茶の眸で じぃっとこちらのお顔を見上げて来る坊やだったので。
「…今度は何だ。」
水か? それとも小腹が空いたのか? ちょっとした菓子でいいなら、居間まで行きゃ何とかなるぞと小声で訊いたが、坊やからのお返事はなく。ただ、
「……………。」
視線がおもむろに…すっと下がって何をか見。それから、
「なあなあ、なんでルイのと俺のと、全然違うんだ?」
――― はい?
ちょこりとお膝を崩した格好で座ってた坊やは、お向かい合うお兄さんの下腹の辺りを見下ろしており。一体 何のことだろかと、葉柱の視線が坊やのお顔から答えを探そうとし、それから…その視線を辿り、それからそれから…。
「? …っっ?!」
やっとのことでハッと思い当たったらしい。一気に眠気もぶっ飛んだのか、こちらさんも…あまり良い人相への素材ではないだろう、三白眼な上に切れ上がってる鋭い目許をぎょっと一瞬見開いてから。
「………見たな。///////」 (おいおい)
訊かれたそのまま、こっくり頷いた坊やは、
「そーいや、風呂でもルイっていっつもタオル巻いてたしサ。」
それはだって、坊やを洗ってやるって仕事が先だったからで。湯船に浸かってるのを嫌う妖一くんだってこともあって、とっとと先に上がってしまっていたから…今の今まで気がつかなかったんだねぇ。(う〜ん) そして、照れる意味さえ分からないからこそ、それはそれは屈託なく、
「なあなあ、何であんなに違うんだ?
なんか大っきかったし、形もこんなで、いろも……むがもが。」
宙に指で何か描き始めたのとほぼ同時。誰が聞いてる見ている訳でもなかろうに、長い腕で坊やをくるみ込むように引っ張り寄せると、大きな手のひらで小さなお口を…周辺部位の頬や顎ごとすっぽりと覆ったお兄さん。
「そういうことを、あのな…う〜〜〜んと。///////」
別に。何かしらの罪や科(とが)、はたまた“疚しさ”がある話題な訳じゃあない。自分だって“はしたない”なんて思うようなお堅い人性でなし、同じ世代の男同士という仲間内でなら、きわどい猥談として笑いながら口にすることだってなくはなかった。ただ、
“だから。そういう無垢な瞳で見上げてくんなって。///////”
なんでどうして、はてさてなぁに? 無邪気に問うて来る坊やにも罪はないとは重々承知。でもだけれど、だってやっぱりサァ。夢のような色合いで淡くけぶる金色の髪の下、頬や額の白いお肌がハレーションを起こして見えるような。聡明そうに澄んだ瞳ややわらかそうな小鼻、お花のようにふくりと開いて瑞々しい口許が、そしてそして華奢で可憐な肢体も愛らしい、いかにも玲瓏繊細な。こんなにも愛くるしい坊やの、しかもその上、生まれたてから誰にも触られていません的な部分へ。果たしてホントに正しい認識なのかへ自信がないままの自分が、いい加減で下手な痕跡を残すような教育や啓示をするのは…はっきり言って恐ろしく、ついつい後込みしたくもなる。
“何でこんな方向にいきなり落とし穴があるんだよ、こいつ。///////”
そいや医者の知り合いもいるくせに。(いたね、そういや。/笑)つまるところ、あれほど耳年増な坊やの、いかに“耳だけ年増”かを思い知らされた葉柱である模様。そういえば、
“…そっか。こいつ…。”
坊やのお父さんは、噂によればとんでもない“冒険野郎”だということで。少なくともこの2年ほどは、行方不明なままであるとか。それにそんなお人だからして、
“あんまり家でのんびりしてたって人でもなかろうしな。”
そっか知らなくて当然なのかと、背景が判ったって現状打破には何の足しにもならんと思うぞ、総長。(笑)
「なあなあ、なんでだ?」
引っ張り寄せたことでより至近となったつぶらな瞳が…少々好奇心も混じえて聞いて来るのへ、こ〜れは困った、迂闊なことは言えないしと、案外と生真面目な葉柱総長。しばらく唸ってそれからそれから………。
「あのな、大人と子供だから違うんだ。」
「大人と子供?」
「そうだ。大人の方が背丈だって手だって、ほら、デカいだろうがよ。」
「でも、形とかも全然違ったぞ?」
「そ、それは…。」
「てっきり怪我でもしたんかってビックリしたもん。」
「ううう…。」
「なあ、どうしてだ?」
「だから…っ。そうそう、歯だって大人の歯と子供の歯は違うだろうが。」
「歯?」
「ほら、生え変わるって教わらなかったか?」
「…っ! ○○○○も 生え変わるのかっ!!」
「ち〜が〜う〜〜〜って!」
ああもう、いっそ乱暴に“大人になったら剥けるんだよ”という一言で片付けたろかいと思ったもんの。
「なあって。」
ああ、そんな…テーブルライトだけという乏しい明かりの中でさえ、宝石みたいに透いて見える綺麗な綺麗な金の眸で、無垢な視線で真っ直ぐに見上げて来ないでと。あああ、なんて心臓に悪いんだか。明日の朝、心筋梗塞で死んでるかもしれんと…いえ、そこまで思った訳ではないけれど。こうまで純な子供に、果たしてどこまでをどう説明して良いのかと、まるでお父さんのように大いに悩む総長さんだったそうである。(笑) いやはや、秋の夜長はいろいろと罪作りだ、うんうん。(こらこら)
――― ここで及び腰になる辺りが、既に尻に敷かれてるっぽいと思いませんか?
おまけ (まだ書くか。)
「なあ、何でだ?」
「だから、何で俺に訊くんだよ。」
「だってルイが、そういうことが専門の医者に聞けって。」
「俺は歯科医だ。」
「でも医者じゃんか。
ルイはバイクのことなら何でも教えられるが残念だなって。なあなあ。」
「だ、だからだな。//////」
小さな子供に詰め寄られて口ごもるとこを見ると、こちらさんも実は見かけによらず結構純情な人なのかも知れません。(…どうだろう?)
〜Fine〜 04.11.03.
*秋の夜長の馬鹿噺。(爆)
文化の日に、それもこんなに長々と。
何KBも使って語るようなお話でもなかったですかね。(苦笑)
(しかも人様に読ませるか、こいつは。)
アイシールド・ファンサイト世界広しと言えど、
お化けや暗いところが怖いなんていう、
ヒル魔さんにはまずは有り得ない“弱点”のある子にしちゃったもんだから、
それを生かしてみたつもりだったですが…何でこんな話になったかな?
書き手の品性がほとばしってしまったんでしょうかしら。(とほほん…)
*こういうことを言い出すくらいですんで、
以前“やっと2桁になったくらいか”とか書いてましたが、
このシリーズの彼は…二年生の7、8歳くらいということで。
(う〜ん、ますます年の差が開いたか?)
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